護身に八卦六十四掌は必要ない。単換刀を練って欲しい|八卦掌水式門代表、門発祥地で八卦掌を語る8 (投稿ID : 18tusf)

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更新2024年5月7日 23:06
作成2024年5月7日 23:06
護身に八卦六十四掌は必要ない。単換刀を練って欲しい|八卦掌水式門代表、門発祥地で八卦掌を語る8の画像

「八卦六十四掌」を知らなくても、問題なく実戦で生き残ることができる。

だからやらなくていい。ゆえに水式門では指導してない(※これは私の師匠の指導方針でもあった)。

漫画の影響で、やたらと有名な八卦六十四掌である。漫画の六十四掌は、全く別物で八卦掌にも関係ないフィクションである。しかし習いたがる人間が多い。

「それは指導してないぞ」というと、残念がってこない。

日本では、中国拳法に実戦性を求める人間が多い。しかし、彼らは、昔見た漫画やゲームの影響を受けすぎている。その枠から抜け出せない。某中国拳法漫画で紹介された流派や先生しか認めない。完全にとらわれているのだ。

フィクションであるのに、あの動きを出来ると考えている。そのくせ、自分では練習をしない。明らかに練習不足である。練習もしないくせに、指導者にフィクションの再現を求めるのだ。

六十四掌はいい例である。習いたがる人間は、さすがにパラレル世界の六十四掌が実物だと思っていない。しかし習いたがるのだ。なぜ?なぜもっと、実の戦いで使うことができるものを追い求めないのだろうか?

実際、実の戦いで使うことができるものは、模擬実戦や本当の実戦で試すしかない。なかなか実戦とは、経験できないものだ。それを後ろめたく思う必要はない。

要は、その技が自分にとって、有事に身を守る切り札となるか、練習の中で考えながら繰り返すのである。

そして、最初は「なんだこれ、使えない」と思ったものが、動作を洗練させると、「使える」と感じるようになる。

私にとって、「単換刀」がその典型例技であった。下の動画が「単換刀」である。初学段階の、カチカチとした定歩練習であるが、参考となるだろう。

単換刀| https://youtu.be/dufvFb7xkwA?t=24

八卦掌の原型にして、最大のエッセンスの一つである。この動作の奥深さは、成立当時の転掌だったころの八卦掌(以下「清朝末式八卦掌」と呼ぶ)の真髄が分かっていないと、理解しがたい。とてもおおざっぱに言ってしまえば、「生存を第一に考えた生存のための刀術」なのである。

東京と埼玉の境、清瀬市で、三十数年前に中国人就労生と思われる若い先生に習った、一番最初の刀術「単換刀」。

意外と、他の流派で習っている人はいなかった。その先生は、虎衣藤牌兵の演武を知っていたため、おそらく、福建省か浙江省の出身であったと思われる。

その先生、途中で失踪し、強制的に教室が無くなったため、足取りも不明であるが、「単換刀」を習ったのは、きっと大きな運命であったのだろう。最も清朝末式八卦掌に近い指導をする先生であったため、後日探したのだが、見つけることは叶わなかった。

単換刀は、斜め後方に刀を出して、その下をくぐって、刀を下げるだけの動作。実にシンプルである。初心者の多くは、口をそろえてこう言う。

「どこに攻撃があるのですか?」

その発想は、まさに近代八卦掌の発想である。思い出して欲しい。清朝末式八卦掌は、「生存」が第一である。上げた刀の下をくぐって、その後刀を下ろすのは、まさに「生存をまず図ったうえで、ついでに行う撤退戦攻撃」なのである。

単換刀は、刀の持ち手を変えない。それは、敵が猛然と命をとるために向かってくる場合、持ち替えている時間的余裕と、精神的余裕がないからである。

敵は突然向かってくる場合もある。私にとって最大の恐怖であった、イノシシによる後方からの突進攻撃も、3メートルの距離をわずか2秒足らずで縮められる僅差の実戦であった。

とてもではないが、刀など持ち替えている暇はないのである。イノシシに襲われた時も、最初の斬撃直後こそ背身刀理で棒を持ち替えたが、あとは、ひたすら、按刀理にもとづく単換刀動作であった。

つまり、このシンプルな動きしかできないのだ。

八卦六十四掌や老八掌・八母掌に代表される型(套路・とうろ)は、演じれば結構長く、覚え甲斐が在りかつ見栄えもよく、皆習いたがる。気持ちはわかるが、「長い=全技を無意識レベルに高めるのは膨大な時間がかかる」のである。

私の場合、いつ何時、イノシシや野生動物がチェイスしてくるかわからない環境にある。圧倒的にフィジカルが上の野生動物に対し、ロマンや華麗さは考慮している暇がない。

ひたすら、単換刀を練っている。90センチ棒で、時には、2メートル棒で、練習をする。タオルでも練習する。

単換刀は清朝末式八卦掌最大のエッセンスの一つである。

シンプルな動きの中にも、多くのポイントがある。水式門の本科では、単換刀に多くの時間をかける。単換刀ができずして、代継門人になることはできない。最低限にして最大の、エッセンスだと確信しているからだ。

単換刀の動画を上げている。詳しい内容は、所属教室の先生に聞くとよい。もし知らなければ、弊門に習いに来るとよい。

先生が知らないならば、八卦刀術の最大基本技(挙げた刀の下をくぐって下ろす技)を練習していく。

単換刀| https://youtu.be/dufvFb7xkwA?t=24

北陸富山本科| http://nenkinkouza.com/baguazhang-class-toyama/index.html

護身術通信講座科| http://nenkinkouza.com/tuushinkouza/tuushin-defense.html

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開催場所 富山県氷見市 島尾海浜公園 芝生広場
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投稿者 八卦掌水式門
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