清朝末期成立当時のままの八卦掌(以下「清朝末式八卦掌」と呼ぶ)を、護身術的側面を一切変えないで使うならば、蹴り技を練習する必要ない。なぜなら、蹴り技を出している暇が一切ないからである。脚は常に「勢(せい)を保った移動」という名の「防御」のために使うため、蹴り技を使う暇がない。後退スライドの使用例を見ていただければわかる。とにかく「移動速度を下げないこと(勢を保つこと)によって敵との距離を保つ」観点から、移動を少しでも妨げるような技・動きはしない。勢を保った前敵スライド回避攻撃間合い練習| https://youtu.be/X7_uJ6R1Vx4つまり、脚を止める類の動きは一切しない。蹴り技も、脚を止める類の動きに入るため、蹴り技を打たない。通常蹴り技を放つ際は、身体を支える身体軸を、蹴る方の脚の反対側の脚で作ることになる。身体軸を形成する際は、軸足として身体を支えるため、一時、敵の前面もしくは側面にて止まることになる。その瞬間だけ移動(=防御)ができないことを意味する。清朝末式八卦掌では、「止まる=死」である。移動ができなくなり、敵にとって「動かぬ的(まと)」となってしまう。後方から迫る他の敵に捕捉され、囲まれ、多人数に押しつぶされてしまう。蹴り技を打つ時の、少しの間すら、我が追い詰められることにつながる。それくらい、多人数戦渦中では、少しの間で敵は我のすぐそばに迫るのである。よって、使わないように心がける「蹴り」技を、貴重な時間を使って練習する必要はない。これは、清朝末式八卦掌をじっくり練習する時間・期間がある弊門の門下生でも同じこと。そもそも護身を使う場面は、いつ来るかわからない。突然来る。「では、護身にとって重要な練習は、また来週に教える」といったその週の間に、必要となることもある。よって、『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」女性護身術講座』では、短いページの中に、エッセンスのみを採りあげて掲載・指導している。『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」女性護身術講座』| http://nenkinkouza.com/defense/woman-defense.html出来る出来ない、よりも、まず知っておき、そのうえで少しでも練習し少しでも上達させる。その上達速度を速めるために、「最低限」にしているのだ。「最低限」まで厳選する作業は、清朝末式八卦掌を極めた者にしかできない。『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」女性護身術講座』では、私(水野)が責任をもって厳選した。よって、蹴り技が一切入ってなくとも、安心して学習してほしい。護身術の道を歩み始めたばかりの者にとって、弊門サイト上で示す最低限の護身術だけでも、練習するのは大変だろう。愛知や富山の本科、講習会などに参加できない者は、この「八卦掌を語る」のような記事、もしくはいじめ護身部技術解説、女性護身術講座なども参考にし、じっくりと取り組んで欲しい。前も触れたが、「八卦掌を語る」の記事は、八卦掌の掌理を理解しきった私が、現時点で無名でも清末八卦掌に興味を示した「未来の天才」に向けて真剣に記した八卦掌の精髄集である。いい機会ととらえ、じっくりと読んでほしい。北陸富山本科| http://nenkinkouza.com/baguazhang-class-toyama/index.html護身術通信講座科| http://nenkinkouza.com/tuushinkouza/tuushin-defense.html清朝末式八卦掌代継門人科| http://nenkinkouza.com/tuushinkouza/tuushin-daikeimonjin.html
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